香港旅記(抜粋)2日目
2000年5月3日朝5時頃起床。天気は前日にひき続き、ぐずつき気味。支度をした後、ホテル前の粥麺専家で朝飯。アタチはオーソドックスに皮蛋痩肉粥、夫は前日喰ったからといって、何やら「紅猪」とかいう、はいからさんの名前みたいな文字の入った粥を頼んだのはいいが、この粥の具がじつに珍妙。一見レバーみたいなんだけど、ふにゃふにゃのプルプルな歯ごたえゼロの物体。血抜きしたレバーを果てしなく煮込むと、こうなるのかも。
全く気乗りのしない市内観光は、 ブッチぎりたくてしょうがなかったんだけど、キャンセルするには1人頭ナント1万円も追加料金がかかるとゆうし、夫は前回来た時が市内観光に参加してなくて行きたいとせがむので、しぶしぶ参加。でもその瞬間から、アタチにとっての長ーい苦行が始まったのだ…。
それでも午前中2時間半くらいは淺水灣(レパルスベイ)とか胡文虎花園(アウ・ブン・ハウ・ガーデン)、ヴィクトリア・ピーク途中の展望所といった、名所の王道みたいなポイントだけだったので、ミネラルウォーター飲んでぼーっと煙草吸って景色観てりゃーよかったのよ。しかし、お昼チョイ前からは、そんな悠長なマネは出来なくなってきた。なんせその後の行程ときたら、食事以外は殆ど強制ショッピング案内なんですもの!!わかっちゃいたけどさ。
夫ときたら、シルク製品のアウトレット店ではヤクザが着るようなへんなシャツ買うは、宝石直売店ではジュエリーが出来る過程に感激して自分は買わないのに妻に宝石買わせようとするし(アンタが買えっつうの!)、ツアー主催側にとっては素晴らしいカモと化し、アタチにとっては頭痛の種となった。その後の行程はあんまり書きたくないので省略するけど、昼食は案の定、マズい焼きそばやチャーハンのみが食べ放題、漢方薬屋、革製品の店、洋服店と連れ回され続け、車中でも押し売りは続き、その後の免税店巡りでいい加減うんざりして、解放してもらった。時計を見ると、既に5時15分を回ってる。朝7時45分から始まって、なんと9時間半もの間、アタチ達は拘束されていたのだ!それだけ時間があれば、相当自分の好きな場所にも行けた筈なのに。…ああ、1万円ケチッたばかりに、とんだロスをしてしまった!アタチ達以外の同行者は引き続き1万円近くの追加料金を払い、ディナーと夜景のオプショナル・ツアーに参加するんだって。天気は雨で、夜景など望める筈もないのに。
宿に戻る。連れ回された疲労と自己判断の誤りと夫がカモられてた事とで、どよ〜んと落ち込む。
追い打ちをかけるように、「何だよカッコつけやがって!オレは充分、市内観光楽しんだよ。アンタは警戒し
すぎなんだよ!まったくウマが合わねぇなァ!」と夫にグチられる。な、なんだよー!そりゃアンタの方が主体性が無い分、振り回されてもお金を巻き上げられても楽しかったのかもしれないけど、こちとら、さんざん体験した人の苦情も現地ガイド側のカラクリも聞いてるし(しかもここまで拘束された観光も初めて…)、だけど同行を断ったら夫がヘソを曲げるに決まってるからイヤイヤ参加して案の定、嫌な目に遭ったってゆうのに…。グッタリしてるアタチをほったらかして、夫はさっさと街に出てしまった。
もういいや。この旅は失敗だ。この先ずっとホテルから出ないで過ごしたっていい…。
いつの間にか眠っていたらしく、時計を見たら7時を回っていた。少し寝たら、いくぶん落ち込みから回復していたのでムクッと起きて、尖沙咀に向かった。カップル達がいちゃつく、海沿いの梳士巴利道(ソールズベリー・ロード)をぐいぐい一人で歩く。埋め立て地だからブロックの境目を踏むたび、ぼよんぼよんとして、まだ夢の中にいるようだったけど、道の向こうに煌々と照らされたザ・ペニンシュラを見たら、やっぱり香港に来たとゆう実感が再び起こり、「落ち込んだまんま日本に帰るなんてイヤだ!」とムクムク元気が沸いてきて、がんがん街を歩いてオーシャン・ターミナル内の玩具反斗城(トイザらス)やら、あちこちの店など一人で見て廻る。
宿に帰ると夫も戻ってたので、「今日くらいはまともなレストランでご飯を食べよう」とゆう事になり、宿からわりと近い「鹿鳴春(Spring Deer)」へ。入り口はわかりづらく店も地味だったが、夜9時半くらいでも大にぎわい。こうゆう店ではハズレがないなと思ったら、やっぱり当りで、焼餃子、豆腐料理、オコゲ料理、青菜の炒めもの…えーとあとなんだっけ、とにかくどれもうまかった。とくに初老のウエイターに勧められた薬膳ぽいスープは、なんか疲れた身体にしみわたるようにポカポカしてきてよかったなぁ。会計はふたりで5千円くらい。ちゃんとしてるけど安いのが、嬉しいじゃないの。7-11に寄り、スナック等買ってから宿に帰り、「明日こそ、アタチの好きな香港巡りが存分にできますように!」と祈りつつ、ベッドにもぐりこんだ…。
全く気乗りのしない市内観光は、 ブッチぎりたくてしょうがなかったんだけど、キャンセルするには1人頭ナント1万円も追加料金がかかるとゆうし、夫は前回来た時が市内観光に参加してなくて行きたいとせがむので、しぶしぶ参加。でもその瞬間から、アタチにとっての長ーい苦行が始まったのだ…。
それでも午前中2時間半くらいは淺水灣(レパルスベイ)とか胡文虎花園(アウ・ブン・ハウ・ガーデン)、ヴィクトリア・ピーク途中の展望所といった、名所の王道みたいなポイントだけだったので、ミネラルウォーター飲んでぼーっと煙草吸って景色観てりゃーよかったのよ。しかし、お昼チョイ前からは、そんな悠長なマネは出来なくなってきた。なんせその後の行程ときたら、食事以外は殆ど強制ショッピング案内なんですもの!!わかっちゃいたけどさ。
夫ときたら、シルク製品のアウトレット店ではヤクザが着るようなへんなシャツ買うは、宝石直売店ではジュエリーが出来る過程に感激して自分は買わないのに妻に宝石買わせようとするし(アンタが買えっつうの!)、ツアー主催側にとっては素晴らしいカモと化し、アタチにとっては頭痛の種となった。その後の行程はあんまり書きたくないので省略するけど、昼食は案の定、マズい焼きそばやチャーハンのみが食べ放題、漢方薬屋、革製品の店、洋服店と連れ回され続け、車中でも押し売りは続き、その後の免税店巡りでいい加減うんざりして、解放してもらった。時計を見ると、既に5時15分を回ってる。朝7時45分から始まって、なんと9時間半もの間、アタチ達は拘束されていたのだ!それだけ時間があれば、相当自分の好きな場所にも行けた筈なのに。…ああ、1万円ケチッたばかりに、とんだロスをしてしまった!アタチ達以外の同行者は引き続き1万円近くの追加料金を払い、ディナーと夜景のオプショナル・ツアーに参加するんだって。天気は雨で、夜景など望める筈もないのに。
宿に戻る。連れ回された疲労と自己判断の誤りと夫がカモられてた事とで、どよ〜んと落ち込む。
追い打ちをかけるように、「何だよカッコつけやがって!オレは充分、市内観光楽しんだよ。アンタは警戒し
すぎなんだよ!まったくウマが合わねぇなァ!」と夫にグチられる。な、なんだよー!そりゃアンタの方が主体性が無い分、振り回されてもお金を巻き上げられても楽しかったのかもしれないけど、こちとら、さんざん体験した人の苦情も現地ガイド側のカラクリも聞いてるし(しかもここまで拘束された観光も初めて…)、だけど同行を断ったら夫がヘソを曲げるに決まってるからイヤイヤ参加して案の定、嫌な目に遭ったってゆうのに…。グッタリしてるアタチをほったらかして、夫はさっさと街に出てしまった。
もういいや。この旅は失敗だ。この先ずっとホテルから出ないで過ごしたっていい…。
いつの間にか眠っていたらしく、時計を見たら7時を回っていた。少し寝たら、いくぶん落ち込みから回復していたのでムクッと起きて、尖沙咀に向かった。カップル達がいちゃつく、海沿いの梳士巴利道(ソールズベリー・ロード)をぐいぐい一人で歩く。埋め立て地だからブロックの境目を踏むたび、ぼよんぼよんとして、まだ夢の中にいるようだったけど、道の向こうに煌々と照らされたザ・ペニンシュラを見たら、やっぱり香港に来たとゆう実感が再び起こり、「落ち込んだまんま日本に帰るなんてイヤだ!」とムクムク元気が沸いてきて、がんがん街を歩いてオーシャン・ターミナル内の玩具反斗城(トイザらス)やら、あちこちの店など一人で見て廻る。
宿に帰ると夫も戻ってたので、「今日くらいはまともなレストランでご飯を食べよう」とゆう事になり、宿からわりと近い「鹿鳴春(Spring Deer)」へ。入り口はわかりづらく店も地味だったが、夜9時半くらいでも大にぎわい。こうゆう店ではハズレがないなと思ったら、やっぱり当りで、焼餃子、豆腐料理、オコゲ料理、青菜の炒めもの…えーとあとなんだっけ、とにかくどれもうまかった。とくに初老のウエイターに勧められた薬膳ぽいスープは、なんか疲れた身体にしみわたるようにポカポカしてきてよかったなぁ。会計はふたりで5千円くらい。ちゃんとしてるけど安いのが、嬉しいじゃないの。7-11に寄り、スナック等買ってから宿に帰り、「明日こそ、アタチの好きな香港巡りが存分にできますように!」と祈りつつ、ベッドにもぐりこんだ…。
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